東京都下水道事業 経営レポート 2024
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•経営計画2021では、汚泥処理返流水中の多量のりんを除去する施設から副次的に得られた•令和5(2023)年12月15日に、東京都と全国農業協同組合連合会(JA全農)は、東京都産•東京都は全国の下水処理量の約1割を占め、りんを含有する多量の下水汚泥が発生しており、•両者が連携し、全国展開を視野に入れた広域的な下水再生りんの利用に向けて取り組みます。•令和6(2024)年1月29日に、砂町水再生センター(東部スラッジプラン•脱水分離液からりんを新たな方法により回収する技術について、りんの回収•本技術の開発により、下水道の有する資源の有効利用を進めるとともに、農業分野の関係者などとの連携も図ることで、肥料の国産化・安定供給に貢献していきます。○全国農業協同組合連合会(JA全農)との連携協定締結について○新たなりん回収システムによる下水道の資源化に関する実証事業(B-DASHプロジェクト)りん(下水再生りん)は、農業用肥料など資源への有効利用を検討することとしています。下水再生りんの広域での肥料利用に向けた連携協定を締結しました。JA全農は肥料製品の広域的な流通を担っています。協定の概要(1)下水汚泥に含まれる肥料資源の調査・技術開発に関すること(2)肥料の製品開発、試験栽培に関すること(3)肥料の市場・流通調査に関すること(4)下水汚泥に含まれる肥料資源に係る関係者の理解醸成及び利用促進に関することりん回収資材【要素技術1】脱水分離液にりん回収資材を添加し効率的にりん酸態りんを回収新規りん回収システム【要素技術2】りん回収資材の添加量を制御し効果的かつ安定的にりんを回収し資源化するシステム-34 -ト内)にて、りん回収・肥料化施設が完成し、運転を開始しました。率や肥料の品質等を実証します。▲りん回収・肥料化施設▲協定締結式の様子(東京都庁第一本庁舎6階ホール)▲完成式の様子コラム④下水道事業における「りん」の肥料利用について

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