東京都下水道事業 経営レポート 2024
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下水道浸水対策の強化下水道施設の耐水化のレベルアップ下水道の耐震化・液状化対策の更なる推進下水道管路の耐震化の推進下水道管内の除灰技術の開発【風水害】【地震】【火山噴火】○プロジェクト策定の背景○「TOKYO強靭化プロジェクト」における下水道局の主要事業自然災害の危機に直面する中、都民の生命と暮らしを守り、日本を支える首都東京の機能や経済活動を維持するため、各施策をレベルアップする必要があります。また、強靭化に向けた取組は、非常に長い時間とコストを要することから、将来を見据えて、中長期にわたり安定的・継続的に取り組んでいかなければなりません。東京都では令和4(2022)年12月に、都民の安全・安心を確保できる強靭で持続可能な都市を実現するため「TOKYO強靭化プロジェクト」を策定し、さらに実現に向けた道筋を確かなものとするため、令和5(2023)年12月に「TOKYO強靭化プロジェクトupgradeⅠ」を公表しました。下水道局においても本プロジェクトを踏まえ、風水害や地震などの危機に対応する対策のレベルアップを進めていきます。・気候変動の影響による降雨量の増加に対応した下水道増強幹線、貯留施設等を整備・市町村による浸水対策への支援の充実・目標を超える降雨や複合災害等による水害が万が一発生することを考慮し、高潮、・ハード対策とソフト対策を組み合わせて下水道機能を確保・水再生センターやポンプ所に加え、雨水調整池等を優先的に耐震化する施設に追加・避難所等に加え、新たに対象施設を拡大し、これらの施設と緊急輸送道路等を結ぶ道路のマンホールの浮上・避難所等に加え、新たに対象施設を拡大し、これらの施設から排水を受ける下水道管の耐震化を優先的に実施・市町村による下水道施設の耐震化への支援の充実(市町村下水道事業強靭化都費補助による支援)・洗浄水が確保できない場合に備え、下水道管内に堆積した火山灰等を除去する技術を開発(2025年度実用化)・技術開発の結果を踏まえた応急復旧計画を立案し、降灰後も速やかに下水道機能を確保(浸水の危険性が高い地区等を重点化して先行整備)(市町村下水道事業強靭化都費補助による支援)津波、外水はん濫、内水はん濫に対して、各施設における最も高い対策高で耐水化を推進抑制を優先的に実施-33-▲耐水化のレベルアップのイメージ▲下水道管内の除灰技術の開発コラム③「TOKYO強靭化プロジェクトupgradeⅠ」

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