東京都下水道事業経営レポート2023
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〇企業債発行割合(企業債発行額÷収入合計)≪財政指標≫■下水道局による評価維持管理費、維持管理負担金収入、流入水量の推移維持管理費等の支出は、コスト縮減などの経営努力を行ってきたものの、労務単価や電気料金の上昇などにより増加基調が続いています。一方で、維持管理負担金収入については、下水道普及率が99%に達しており、大幅な増加が見込めない状況にあります。■2022年度の流域の財政収支について、計画対比で、維持管理負担金収入の減などにより収入が1億円減少し、電気料金の高騰など維持管理費の増により支出が9億円増加したことから10億円収支が悪化し、累積資金過不足額は55億円となりました。近年、維持管理収支は赤字基調であり、累積資金過不足額は減少傾向となっています。■厳しい経営環境ではありますが、更なる維持管理費の縮減や財源確保に努め、安定的な経営を行っていきます。金額は税込み建設改良事業の執行状況や将来負担も見据え、企業債の発行額を計画対比で3億円抑制したことにより、企業債発行割合は計画値(2.9%)以内を達成しました。-54-〇経常収支比率(経常収益÷経常費用)維持管理収支について、近年は赤字基調で推移しており、2022年度は24億円の赤字となりました。処理水量の減による維持管理負担金収入の減少や電気料金の高騰などによる維持管理費の増加により、計画値(97.0%)を下回りました。維持管理収支の推移

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