•ロシア、ウクライナ情勢により顕在化した世界的なエネルギー危機は深刻な状況であり、長期化の様相を見せています。•2022年3月に発生した福島県沖地震の影響による火力発電所の停止等に伴い、電力供給体制は甚大な影響を受け、電力の危機的な状況に直面しました。•加えて、エネルギー価格の高騰や為替の変動等により、電気料金をはじめ様々な物価も高騰し、都民・事業者にも多大な影響が出ています。•都は、こうした足元の危機への対応と将来のエネルギー安定確保のため、2022年5月に「エネルギー等対策本部」を設置し、HTT(Ⓗ減らす・Ⓣ創る・Ⓣ蓄•下水道局においても、2022年度の夏季と冬季に電力使用のピークシフトや発電・蓄電設備の最大限の活用など「HTT」を推進しました。夏季には最大約•また、太陽光発電による電力を蓄電するリチウムイオン蓄電池の早期導入を図り、2022年度内に設置が完了しました。•今後も、電力会社からの要請等に基づき電力ひっ迫時に下記の取組などを進めます。○現状と課題○HTT<Ⓗ減らす・Ⓣ創る・Ⓣ蓄める>の取組める)の旗印のもと、重層的に対策を実行しています。39,000kW減分の取組を実施して、電力ひっ迫の解消に貢献し、2022年度の全建賞※を受賞しました。さらに、冬季には最大約50,300kW減分を確保しました。大型蓄電池(NaS電池)の活用や汚水を幹線などに貯留して処理水量を調整するなど、ピーク時間帯の電力使用量を抑制します。※一般社団法人全日本建設技術協会により、良質な社会資本整備の推進と建設技術の発展を促進するために設けられたものです。1953年度以降、毎年優れた建設事業を実施した機関に授与され、2022年度表彰で70回目となった歴史と伝統のある賞です。下水道局における主要な取組事例【ピークシフト】葛西水再生センターでは、老朽化した大型蓄電池(NaS電池)の再構築のほか、新たに大型蓄電池(リチウムイオン蓄電池)を設置したことにより、ピーク時の受電電力を抑制し、電力不足などへ対応します。▲再構築を行った大型蓄電池(NaS電池)新たに設置した大型蓄電池(リチウムイオン蓄電池)▶【逆潮流】南部スラッジプラントでは、施設内で使用する電力を減らし、常用発電設備を常時よりも出力増加することで、送電網に余剰電力を供給します。Ⓗ減らすⓉ蓄める【蓄電池の再構築・新設】Ⓣ蓄める※2022年度整備-44-Ⓣ創る※2022年度整備コラム⑥HTT<Ⓗ減らす・Ⓣ創る・Ⓣ蓄める>
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