東京都下水道事業経営レポート2023
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管路施設の機能を維持し、事故を防止するために、効果的・効率的な維持水再生センター、ポンプ所等を点検調査し、計画的に保全を実施します。更なる水質改善を図るとともに一層の省エネルギーの実現のために、運転ビルピット排水対策を推進するため、重点対策地区を定め、臭気調査及び詳細は44ページ日頃から巡視を行うとともに、定期的に点検及びテレビカメラなどによる管路内調査を実施観光地・繁華街のうち、ビルピット臭気の苦情が多い12地区を重点対策地区として設定地区内のビルピットを有する大規模ビルを対象に臭気調査および改善要請を実施▲テレビカメラを用いた管路内調査六本木・赤坂管路施設、水再生センター・ポンプ所などを適切に維持管理し、将来にわたり安定的に下水道の機能を確保します。また、下水道管の破損等に起因する道路陥没や施設の老朽化による重大な損傷の防止、水質改善と省エネルギーの両立などが求められています。さらに、区部においては、ビルピット排水による臭気の発生や下水道施設の腐食防止対策を講じる必要があります。計地区東京駅周辺銀座新橋池袋新宿その他6地区※原則、延床面積が1万㎡を超えるビルを対象計画調査ビル数(2021~25年度)2022年度調査ビル数3939501726262615451015736090ビルピット排水対策の推進下水道管の維持管理累計調査ビル数(2022年度末)392817262619155▲家庭などからの排水を受けて下水道管につなぐ取付管に、異常や破損がないか点検(区部)区部・多摩重点対策地区区部※NaS電池:ナトリウム(Na)と硫黄(S)を用いた蓄電池。他の蓄電池と比べて、大容量、高エネルギー密度(小さくても大きい電力を出せる)、長寿命が特徴。取組方針多摩計画的に施設点検を行うとともに、管口カメラ等を活用し点検困難施設の調査を実施▲管口カメラによる反応槽点検区部都はエネルギー危機及び将来のエネルギー安定確保への対応として、HTTを推進しています。当局においては、電力ひっ迫時間帯に次の取組を実施しています。〇電力使用のピークシフト・ポンプや送風機等の設備運転抑制・NaS電池※の活用〇発電設備の活用・常用発電設備の出力増・非常用発電設備の臨時運転-35 -管理を実施します。(区部・多摩)(区部・多摩)管理の工夫等に取り組みます。(区部・多摩)改善要請等を実施します。(区部)【HTT<Ⓗ減らす・Ⓣ創る・Ⓣ蓄める>の取組】水再生センター・ポンプ所の維持管理常用発電設備(水再生センター内)▲飛行式ドローンによる高所点検<常用発電設備出力増>出力増水再生センター区部多摩飛行式ドローン維持管理の充実

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