東京都下水道事業経営レポート2023
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•「経営計画2021」では、下水の処理過程で得られたりんの農業用肥料へ•政府が令和4(2022)年12月に策定した「食料安全保障強化政策大綱」では、国内の化学肥料原料の大半を輸入に依存していることから、2030年までに堆肥・下水汚泥資源の使用量を倍増し、肥料の使用量に占める国内資源の利用割合を40%まで拡大する旨が示されています。•肥料への有効利用に向けて、国土交通省の下水道革新的技術実証事業(B-•本技術の開発により、下水道の有する資源の有効利用を進めるとともに、農業分野の関係者などとの連携も図り、肥料の国産化・安定供給に貢献していきます。•焼却灰から重金属を削減する技術と、焼却灰を肥料として利用するための•脱水分離液からりんを新たな方法により回収する技術について、※当局が共同提案した下水道汚泥の肥料化技術2件について、①実規模実証事業と②導入可能性調査で1件ずつ採択されました(2023年2月)。の有効利用を検討することとしています。DASHプロジェクト)※を活用し、技術開発を推進していきます。りんの回収率や肥料の品質等を実証します。脱水分離液にりん回収資材を添加し効率的にりん酸態りんを回収りん回収資材の添加量を制御し効果的かつ安定的にりんを回収し資源化するシステムりん回収資材【要素技術1】新規りん回収システム【要素技術2】造粒技術について、重金属削減効果と維持管理費削減効果等を調査します。○B-DASHプロジェクトの採択案件の概要①新たなりん回収システムによる下水道の資源化に関する実証事業下水-34-②下水汚泥焼却灰の低コスト肥料化技術(導入可能性調査)第一沈殿池反応槽下水汚泥濃縮脱水分離液(実規模レベルの施設を設置して実証)①実規模実証事業肥料化第二沈殿池脱水りん回収(実処理場等において普及可能性等の調査を実施)②導入可能性調査処理水焼却焼却灰造粒肥料化コラム④下水道事業における「りん」の肥料利用について○概要

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