東京都下水道事業経営レポート2023
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○都市部に輻輳する地下インフラ~下水道管の枝線工事~○下水道管工事は大規模、大深度~下水道管の幹線工事~▲大深度の下水道幹線(千代田幹線)の整備イメージ(地中を真横から見た図)東京は、人口密度が高く、都市機能が集積しているため、道路下などの限られた地下空間に多くのインフラが収容され、下水道のほかに、電気、ガス、水道、通信など、様々な埋設物が輻輳しています。下水道管は、下水が自然に流れるように傾斜がつけられているため、徐々に地中深くになっていきます。そのため、他のインフラより深い位置に埋設されることが多く、再構築の際には、他のインフラを避けながらの掘削や布設が必要で、難しい工事になる場合があります。都市化の進展により下水道へ流れ込む雨水が増加したことや、近年の集中豪雨や局地的大雨に対応するため、大規模な下水道施設が必要です。(例:和田弥生幹線直径8.5m)新しく大規模な下水道施設をつくるには、地下の様々なインフラを避けるため、より深くに施設をつくる必要があります。大深度特有の高水圧下等の厳しい施工条件を克服しながら、事業を進めています。(例:整備中の千代田幹線地下約60m)ふくそう-23 -整備中の下水道幹線直径8.5m千代田幹線整備事業案内https://www.chiyodakansen-gesui.tokyo.jp/◀輻輳する地下埋設物◀和田弥生幹線※主な埋設物のみ表記水道電気下水道管通信コラム①下水道工事の難しさ

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