東京都下水道事業 経営レポート2022
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市単独による雨水排除が困難な地域において、流域下水道雨水幹線を多摩地域においても、都市化の進展により雨水が地中にしみ込みにくくなるなど、下水道に流れ込む雨水量が増加しており、場所によって浸水被害が発生しています。近年激甚化する豪雨を踏まえ、流域下水道での雨水対策を推進することで、多摩地域の都市機能を確保し、安全・安心な暮らしを実現します。下水道は、道路や宅地に降った雨水を速やかに排除し、浸水から街を守る役割を担っています。雨水管等の雨水排除施設の整備は、原則、市町村が実施することになっています。一方、雨水の放流先などがなく、市単独での雨水排除が困難な場合において、複数市にまたがる広域的な雨水排除施設が必要となります。多摩地域では都が流域下水道雨水幹線を整備し、市が雨水管の整備をすることで、連携して浸水被害の軽減に取り組んできました。■空堀川上流雨水幹線の一部の区間で、整備に必要な土質調査や実施設計を進めました。■都と関係3市で協議会を開催し、検討状況や課題について共有するなど連携を図りました。■引き続き、都と市が連携した雨水対策を進めることで、浸水被害を順次軽減し、都民の安全を確保していきます。■下水道局による評価各市単独で対策一般的な雨水対策のイメージ多摩▲市単独で雨水が排除できないなどの理由から浸水被害が発生した事例流域下水道雨水幹線による雨水対策取組方針<空堀川上流雨水幹線のイメージ〉-35 -整備し、市と連携して浸水被害の軽減に取り組みます。広域的な雨水対策のイメージ複数市にまたがる流域下水道雨水幹線を東京都が整備◀浸水被害が頻発する空堀川上流域南部地域において、立川市、東大和市、武蔵村山市の3市にまたがる流域下水道雨水幹線(空堀川上流雨水幹線)の整備着手に向けて設計など準備を進めています。雨水対策

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