東京都下水道事業 経営レポート2022
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[下水道管の維持管理]■点検や調査結果を基に、劣化の著しい路線や道路陥没した場合[水再生センター・ポンプ所の維持管理]■水再生センターごとに設定した水質の自主目標値(COD、全窒素、全りん)の達成率は、年間目標値の85%を上回る、92%を達成しました(30ページ「水質の目標達成状況」参照)。[ビルピット排水対策の推進]■ビルピット排水重点対策地区の対象360ビルのうち、65ビルで硫化水素ガス濃度調査を実施し、濃度が100ppmを超えた49ビルに対して、改善を要請しました。取付管の取替えや更生工法などによる道路陥没対策を実施した箇所数(再構築などによるものを含む)(区部)の影響が大きい路線を優先し、道路陥没対策を実施しました。(区部)■葛西水再生センターや汐留第二ポンプ所等15施設で定期点検を実施し、芝浦水再生センター等4施設で沈砂池等の防食工事を実施しました。(区部)■外壁上部・煙突などの高所や水処理施設など常時水がある施設等の点検困難施設では、ドローン等を活用した点検手法を検討しました。(区部)■北多摩一号水再生センター等7施設において、水処理施設等の清掃・点検を実施しました。(多摩)■事業指標の目標と達成状況■下水道局による評価事業指標目標値単位中長期[5か年計]千か所1,9502025年度末累計2021年度目標実績[達成率]大田区、世田谷区と南部下水道事務所が連携して樋門操作連絡訓練を実施しました。また、局ホームページやSNSでの情報発信に備えた訓練を実施しました。清瀬水再生センターは、多摩地域の他の水再生センターとの距離が離れているため、陸上輸送によるセンター間での汚泥相互処理など、災害時の危機管理体制の構築に課題がありました。そこで、2021年3月に清瀬水再生センターから距離の近い新河岸川水循環センターを管理する埼玉県と災害時における汚泥共同処理に関する協定を締結し(都道府県をまたぐ協定は全国初)、体制の強化を図りました。本協定の実効性を高めるため、2022年1月に埼玉県と合同で汚泥搬出訓練を実施しました。-34 -※樋門とは、地域に降った雨による浸水被害を防ぐため、堤防や護岸に設置した門(扉)です。平時は雨水等を川に流していますが、広い範囲で大量の雨が降り放流先の河川水位が上昇した時は、ゲートを閉めて河川から宅地側に水が流れ込まない(逆流しない)ようにしています。お客さまの安全・安心を支えるため、様々な危機への対策を計画的に推進し、危機発生時には、的確に対応できるよう取り組んでいます。・樋門※操作連絡訓練及び情報連絡訓練(区部)・埼玉県との汚泥搬出訓練(多摩)271,024[135]27[100%]〇危機管理対応の強化に向けた取組0%20%916千か所(47%)▽▽1,024千か所40%60%5か年135千か所事業進捗(累計)▲樋門の操作訓練(多摩川)80%1,950千か所△100%~2020年度(889千か所)2021年度(27千か所)

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