東京都下水道事業 経営レポート2022
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管路施設の機能を維持し、事故を防止するために、効果的・効率的な維持水再生センター、ポンプ所等を点検調査し、計画的に保全を実施します。更なる水質改善を図るとともに一層の省エネルギーの実現のために、運転ビルピット排水対策を推進するため、重点対策地区を定め、臭気調査及び965日頃から巡視を行うとともに、定期的に点検及びテレビカメラなどによる管路内調査を実施▲テレビカメラを用いた管路内調査管路施設、水再生センター・ポンプ所などを適切に維持管理し、将来にわたり安定的に下水道の機能を確保します。また、下水道管の破損等に起因する道路陥没や施設の老朽化による重大な損傷の防止、水質改善と省エネルギーの両立などが求められています。さらに、区部においては、ビルピット排水による臭気の発生や下水道施設の腐食防止対策を講じる必要があります。東京駅周辺秋葉原日本橋銀座新橋六本木・赤坂原宿・表参道・青山5か年調査ビル数(2021~2025年度)地区3922595017264716267645360渋谷池袋上野浅草新宿計ビルピット排水対策の推進下水道管の維持管理重点対策地区▲家庭などからの排水を受けて下水道管につなぐ取付管に、異常や破損がないか点検(区部)2021年度調査ビル数281711区部・多摩※原則、延床面積が1万㎡を超えるビルを対象区部取組方針多摩【ドローン等を活用した調査手法を検討】▲飛行式ドローンによる高所(煙突)点検区部【電力ひっ迫への対応】-33 -管理を実施します。(区部・多摩)(区部・多摩)管理の工夫等に取り組みます。(区部・多摩)改善要請等を実施します。(区部)電力ピーク需要の抑制水再生センター・ポンプ所の維持管理【劣化した施設の補修】<補修前>コンクリート躯体(柱)の表面が剥落し、鉄筋が腐食電力ひっ迫時に、NaS電池※を活用したり、下水を管内に貯留して汚水ポンプの運転時間を変更するなどして、ピーク時の電力使用量を抑制します。※NaS電池:ナトリウム(Na)と硫黄(S)を用いた蓄電池。ほかの蓄電池と比べて、大容量、高エネルギー密度(小さくても大きい電力を出せる)、長寿命が特徴<補修後>腐食した鉄筋を改修した後、コンクリート部分を復旧区部多摩維持管理の充実

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