東京都下水道事業 経営レポート2022
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087]L/gm[度濃素窒○水再生センターの放流水質○水質改善と省エネルギーの両立40302010経年で見ると、窒素濃度については、流入水の水質は大きな変化がない一方で、放流水の濃度が減少しています。水再生センターでは、「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」に基づく放流水質基準より厳しい水質の自主目標(COD・全窒素・全りん)を設定し、管理を行っています。2021年度の放流水質実績は、区部、多摩地域ともに放流水質基準の全項目を下回り、すべて達成しました。また、水再生センターごとに定めた自主目標についても達成しており、放流水質は着実に改善しています。良好な放流水質を確保するためには、反応槽での微生物の働きを活性化させるため、送風機により多くの空気を送るなど大量のエネルギーが必要になります。そこで、水再生センターでは、下水中の汚れ(窒素など)を分解してきれいにする処理水質の改善と、運転管理の工夫などによる省エネルギーの両立を目指す取組を実施しています。1998H102003H15区部水再生センターの放流水質(窒素)※の経年変化2008H20※区部13水再生センターの平均値※区部13水再生センターの平均値2013H252018H30流入水放流水-30-水をきれいにする微生物たち※1CODは水の汚れ(有機物)の度合いを示す指標で、海域に放流する水再生センターに適用されます。全窒素、全りんは公共用水域の富栄養化の程度を示す指標です。※2 ()内は高度処理を行っている水再生センターの水質基準です。※3自主目標値は過去3か年の実績をもとに、センターごとに異なる値を設定しています。※4区部は13水再生センター、多摩は都が管理する7水再生センターの水量加重平均値です。※51年間365日のうち、3項目(COD、全窒素、全りん)すべてが、自主目標値を達成した日数の割合です。放流水質基準水質の自主目標値※3平均水質(区部)※4平均水質(多摩)※4水質の自主目標値の達成率※5イタチムシトコフィリア2021年度平均放流水質の実績2021年度水質の目標達成状況COD※1全窒素※135(15)※230(20)※23.0(1.0)※28~138~2110.9目標値85%以上プロロドンレパデラペラネマ全りん※10.3~2.51.08.30.8実績92%単位(mg/L)コラム②水再生センターでの良好な放流水質の確保

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