下水道施行令への対応に必要な対策を令和5(2023)年度末までに完水が滞留しやすい河川区間や水門に囲まれた運河等の閉鎖性水域など14水域において、水辺環境を活かしたまちづくりが進められているエリアで優先的に貯留施設の整備を行うなど、水質改善を推進します。貯留施設の整備とあわせて、関係区などと連携し、公共施設や再開発地区などの部分分流化(地区単位による分流式下水道への変更)を推進します。※1河川や海などの水質を汚濁する物質の量のことであり、汚濁物の濃度(汚れ具合)と水量を乗じて求めます。※2処理区域面積1,500ha以上である区部では、20年間の暫定基準(処理区内平均BOD70mg/L以下)が適用されており、雨天時放流水質が処理区内平均BOD40mg/L以下に強化されます。雨天時に合流式下水道から河川や海などへ放流される汚濁負荷量※1を削減することで、良好な水環境を創出します。令和6(2024)年度から強化される雨天時放流水質基準(下水道施行令)※2への対応に加え、潮の干満の影響により水が滞留しやすい河川や、水辺の賑わいなどの環境整備を推進している河川などでは、更なる水質改善対策が必要です。河川沿いの吐口への貯留施設整備は、事業用地や埋設空間の確保が困難な状況です。降雨初期の特に汚れた下水を貯留する施設の整備効果区部合流式下水道の特徴汚水混じりの雨水が放流されます取組方針-27 -了させます。○合流式下水道は、汚水と雨水を一つの下水道管で集める方式で、○1本の下水道管を整備すればよいため、汚水管と雨水管を整備○弱い雨の日は、地面や道路の汚れは雨と一緒に下水道管に集め○強い雨の日は、市街地を浸水から守るため、汚水混じりの雨水23区の約8割を占めています。する分流式と比べて早く、安価に整備できます。られ、水再生センターで処理されます。が河川や海などへ放流されます。貯留施設満水後に汚れが少なくなった雨水を放流合流式下水道の改善
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