これまでの対策を着実に推進するとともに、広範な床上浸水等が想定される地区について、1時間75ミリ降雨に対応する下水道施設を整備するなど、対策を強化します。施設整備には長期間を要するため、一部完成した施設の暫定供用や河川管理者との連携など、様々な工夫により完成した施設の効果を速やかに発揮していきます。計画規模を超える降雨に対しても、ハード・ソフトの両面から対策降雨情報システム浸水予想区域図の詳細は20ページ都市化の進展により雨水が地中にしみ込みにくくなるなど、下水道に流れ込む雨水量が増加し、場所によっては浸水被害が発生しています。これまで1時間50ミリ降雨への対応を基本に、浸水の危険性が高い地区などを重点化し、幹線や貯留施設等の整備を進めてきました。しかし、集中豪雨の頻発や台風の大型化など1時間50ミリを超える豪雨が増加傾向にあり、ハード対策の推進やソフト対策の充実が必要となっています。このような中、下水道局では、浸水対策を推進することで、都市機能を確保し、安全・安心な暮らしを実現します。幹線やポンプ所などの基幹施設を整備するとともに、雨水貯留施設等の整備や再構築に伴う枝線の増径も実施しています。※3「東京アメッシュ」の詳細は19ページ区部浸水対策のイメージ※1※2取組方針-15 -を検討、推進し、安全・安心を確保します。既設の幹線等の水位が上昇し、浸水被害が発生①くぼ地、坂下など②浅く埋設された幹線下水道幹線の整備による浸水対策のイメージ既設の下水道管浅く埋設された幹線※1バイパス菅:既設の下水道管の流下能力を補うことを目的に、下水を別系統で流すために、新たに整備する下水道管※2増補管:既設活用管きょ及び更生管きょの有効活用を図るために、流下能力不足を補完する目的で既設管きょと同一の占用位置、あるいは既設管きょと並列に布設する管きょ※3無注水形先行待機ポンプ:急激な豪雨に対して即座に排水できるよう、雨水の流入前からあらかじめ運転(先行待機運転)でき、冷却水の注水が不要(無注水)で断水時にも運転可能なポンプ※4計画降雨:下水道施設を整備する際に対象とする降雨の規模新たな幹線を整備し、既設の幹線などの水位を下げることで、計画降雨※4に対して浸水被害を解消対策幹線(1時間75ミリ又は50ミリ整備)雨水浸透施設(公共雨水浸透ます)浸水対策
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